大爆発したロシアで旅行をしようと思ったとき、(正気の人間はそんな事やらないというのは脇に置く)大きな問題が2つある。
- VISA MASTERご臨終
- BOOKING COMがない
1: VISA MASTERが使えない対策
既にこの情勢である以上、(1)札束を大量に持っていく、(2)UnionPayを作っていく (3)ズベルバンクなどロシアの銀行でカードを作る と方法がある。
(2)UnionPayについては、使えないスーパーもあるが、使えるところは多い。RZDでもUnionPayは使える。
日本発行のUnion Payはキャッシングは出来ないとのこと。よって(1)の札束は結局必須になる。
しかしながら対策すればなんとかなるレベルだ。
問題は2のブッキングコムだったのだ。
2: Booking Comがないのはやばい
2/24に開戦。3/5から完全にブッキングドットコムが使えなくなり、4/2に出国した。
booking.comなしで28日旅行したが、これはかなり問題がある。
昔の人はみんなその状態でやってた。昔できて今できないわけはない。旅行は可能ではある。
ただし技術の力で心労を減らしたり、面倒を減らしたり、時間短縮をしていたのだと痛感する。
ふっかけてくるときがある。
booking comがご臨終したが、次に訪れる町のホテルは検索したときの場所を覚えていたので、何の連絡もなしに行ってみた。(オレスク)
すると、booking.comでは1000Pだったのに2000Pと言ってきた。
これまでは競争が可視化されていたため、1000Pは安くなり過ぎていたという説明もできることは出来るが、流石に2倍になると「ええ..」と言いたくなる。
僕はそこに泊まるのは止めた。
最安の部屋に案内してくれない。
先述のふっかけホテルを後にし、気温-10のウラルの田舎町 – オレスクを夜9時にさ迷った。
昔からブッコム非掲載だった宿を見つけて入ると 1800Pとのこと。もう寒くて恐怖だったので即決したが、翌朝フロントをよく見るともっと安い部屋もあったようだ。
ただ、外国人で手続きが面倒なのもあるし、この情勢では「外国人価格」を受け入れるしかないと思う。1800Pも安いしね。
ちなみに1800ルーブルのラブホだった。
「遠い外国人=非旧ソ連」が宿泊不可な所がある
この撮影記のエピソードで紹介した内容だ。
【後日掲載】
当日電話で「1名、2泊」と伝えておいて、いざホテルに行ったら「この町には移民局が無いしコンピューターもないし手続できないから泊められない」とのこと。
かなり僻地でめんどかったのでどうしても泊まりたかったが、宿泊拒否の意志は頑なだったので、仕方なくバスで20分の隣町へ行って宿を探した。
まあ元々、僕が電話で外国人であることを隠したうえで、現場に突撃したので僕が悪いというのもある。
なんと「キルギス人と思った」とのこと。(キルギス人に失礼だろ!絶対僕のほうが下手)
宿泊拒否した宿を恨みがましく撮影!
ロシア版ブッコムがあんま当てにならない
ロシア版ブッコムで2泊1800Pというお手頃な値段を見つけ、予約した上で行ったところ2泊 2600Pの部屋になった。これはぼったくりではなく、風呂が無い部屋から部屋についてる方にアップグレードしたので文句は無いけど、ひょっとしたら最安の部屋はあったけど外人だから高いほうにしたんじゃないか説もある。ただし情勢が情勢なので、そこまでして最安をInsistしたくないし、1泊あたり1300Pなので日本のネカフェより安いし僕は文句はない。
また、事前決済オンリーという宿もあり、その場合はMIR(ミル)のカード、ロシアの銀行カードが無いと出来ないので、泊まれないので選択肢から除外される。(上級ロシクラはみんな持ってるかもしれないけど普通は持ってないんですよ!)
ロシアには予約サイト非掲載の謎ホテルも結構あり、かと思えばgoogle travelにいきなり出て来たり、よくわからない施設が多い。それらには片っ端から足で突撃するか、電話する必要がある。
もちろんネット予約が正常にできて、値段もその通りの場所もある。全てがいい加減なわけではない。
足で突撃するか?電話するか?
大き目の都市なら、いくつかホテルを回って日本人でも泊めてくれるところを探しても良いと思う。(大都市の場合は外国人を泊めることに慣れているので、ホテルはすぐ見つかるだろう)
ド田舎で、宿泊拒否されたら途方に暮れるような僻地では電話しておかないと恐ろしい事になる。僕は田舎町で2回もそのような目にあっているので、大都市以外では事前予約電話を推したい。
また、ド田舎なのにやたら高額なホテルばっかりのところだと、足で安い所に突撃したが拒否→すげえ高い豪華ホテル で旅費が吹っ飛ぶと困る。試合終了である。現金オンリーだし。
現金オンリー恐ろしや。
ロシア語電話が出来ないとド田舎宿泊はキツイ。そしてロシア語で電話をするのがキツイ
ロシア版ブッコムがイマイチだったり、また田舎だとネット非掲載が多いとなると、
頼れるのは大昔からある手段、電話だ。
僕は電話でホテルの予約を出来るぐらいは超ギリギリロシア語が出来るが、全くロシア語ができない場合、ド田舎に行くのはかなりきついだろう。
このブログの読者には言うまでもないが「ロシアでは絶対英語は通じない」ので、どんなヘタクソでもなんとかロシア語で電話するしかない。
先述したように「遠い外国人」であることを隠してから突撃したらダメだと目も当てられないので、日本人、ハラショー?と聞くのは必須だ。
学習者としては「俺のFランレベルでも電話で話せるくらいにはなったんだなぁ(みつを)」と少し嬉しい気分になる。だがしかしそれは予約が成立した時感じるもの。「日本人は無理だ。部屋が満室だと」いってガチャ切りされた時の徒労感は半端ない。
ネットに慣れ過ぎて電話自体がめんどい。今2022年、Understand?
わざわざ今更電話するのは、何語でもめんどい。やはりブッコムは心理的徒労を取り除いてくれるすごいやつだったのだ!
つーか僕は何語でも電話恐怖症レベルのコミュ障だった
それは僕の問題だろ。
結論
ブッキングコムが無い事で起きる悲劇は以下に集約できる。
1.旅費が高くなる。もう激安限界旅行は難しい。
>ブッキングコムが無いのでそもそもどこに安宿があるか分からない
>ブッキングコムによる比較での競争が無くなり少し値上がりする。
>外国人である立場上、ちょっと高い部屋に案内されても文句言えない(これに関しては僕の気が弱いだけです)
2.外国人宿泊駄目なところがある
>本当に外国人ダメなホテルなのか、レギが面倒だから断ったのか判別は出来ないが、「ロシアにあるホテル>日本人が泊まれるホテル」となり数が減る。
実は2に関してはBooking Com時代にも予約後にメッセージが来て「残念ながら宿泊できません」というケースが結構あったが、ブッコムならキャンセル無料でしてもらい、また次の所を予約すれば良いだけなので、トライアンドエラーが簡単だった。アプリは偉大だった。
(何がクサジャレーニュだよハゲ!)
3.心労が増える(電話)
これに関しては僕が極度のネガティブ、コミュ障、キモヲタなのが問題だが、一々電話するのは心労になる。ホテルを見つけるまで部屋で2時間も検索したり電話したりうんうん唸ったりした時があった。
4.時間が余計にかかる。
ブッコムならポチポチ押してればすぐ宿がとれたのに、今はgoogle、googlemap、Yandex map等色々なサービスを駆使して宿を探すため時間がかかる。
足で稼いで宿探しの場合は時間もかかるし物理的に疲れる。
ロシア版の基からあるめんどさ+今回加わっためんどさが重なり合い、余計酷い事になってる
ブッコムが使えなくなった→とりあえずどこでも泊まれる という国(キューバやイラン)ならまだマシだったのだ。
意味不明な移民局のキモい制度(レギストラーツィア)のせいでそうは行かない。レギというアホ制度が無ければ「日本人だけど泊まれる?」なんて聞く必要もなかったのに。余計変な絞り込み条件になる。
ブッコムが無いのは2020年代を生きる俺には厳しすぎた。
それでも2022/03/25~4/2の間、僕はなんとか旅行できた(なんとかした)ので、旅行できないってことは無いです。人間の順応力やばいね。
絶対おすすめしないけど、お勧めされないような所に行きたい人にはお勧めだ。
あるいは露語ペラペラな人もね。
>情勢的にロシア旅行は本当に止めてください。